コラム

2015.12.16

コンプレッサーの故障と対策

コラム

エアードライヤー故障の対処法

毎日長時間にわたって稼働するコンプレッサーに不調や故障はつきものです。もちろん、トラブルには大きいものも小さいものもありますが、些細なトラブルだからといって放置しておくと、やがて大きなトラブルに発展することもあるため、その都度適切な対処が求められます。

“コンプレッサー修理の匠”羽田コンプレッサーがお届けしている本コラム、今回は日立製コンプレッサーにおける、エアードライヤー故障時の対処法についてお話ししていきます。

エアードライヤー故障時の対処

今回はエアードライヤーが故障したときの現象ごとの対処法についてご紹介しましょう。

【1.サーマルリレーが動作】

サーマルリレーは、配線用遮断器では保護の難しい機器の過負荷保護に用いられる装置で、過負荷による過熱を防ぎます。ドライヤーの運転ランプが点灯したとき、サーマルリレーが動作した場合、4つの原因が考えられます。

原因

調査すべき内容

対処法

運転電流過大

電源電圧調査

運転時の電圧を規定電圧にする

高圧圧力の高さ

次項「高圧圧力スイッチが動作」を参照

単相運転

電源ターミナルネジのゆるみ

ネジを締め直す

電磁接触器の接点荒れ

電磁接触器を交換する

圧縮機部品不良

ロック状態になるかどうか

圧縮機の交換

絶縁抵抗測定

サーマルリレー故障

運転川柳測定

サーマルリレー交換

接触、接続調査

ゆるみ、接続を直す

【2.高圧圧力スイッチが動作】

高圧圧力スイッチは、コンプレッサー内の圧力を感知する装置。エアードライヤーの故障時に高圧圧力スイッチが動作した場合は以下の6つの原因が考えられます。

原因

調査すべき内容

対処法

入気温度が高い

周囲温度の調査

40℃以下にする

空気圧縮機側の冷却器系統の調査

クーラー(凝縮器)の清掃および冷却ファンの交換

ホットガスバイパス弁の不良

低圧圧力調査

バイパス弁を調整したうえ、規定圧力に調整する
調整できない場合は交換

凝縮器フィンの汚損

汚損状況の調査

凝縮器フィンを清掃する

凝縮器用ファンモーター不動作

ファンコントロールスイッチの動作確認

動作異常の場合は交換

ファンサーマルプロテクター導通確認

導通異常の場合は交換

ファンモーターの導通確認

ファンモーターの交換

ファン用電磁接触器確認

異常の場合は交換

サイクル内への非凝縮性ガス混入

蒸発器の漏れを確認

漏れ部分の交換

圧力スイッチ部品不良

導通確認

異常の場合は交換

【3.過熱防止用サーモが動作】

過熱防止用サーモは、その名の通り、機構内の過熱を防ぐために温度を検知する装置です。エアードライヤーの故障時に過熱防止用サーモが動作した場合、以下の原因が考えられます。

原因

調査すべき内容

対処法

冷媒漏れ

冷媒漏れ調査

修理後冷媒封入

過熱防止用サーモ不良

導通確認

異常の場合は過熱防止用サーモを交換する

吸入冷媒温度が高い

ホットガスバイパス弁の開度調査

規定圧力に調節する

フロンガス漏れには十分ご注意を

エアードライヤーに用される冷媒は、不燃性、非毒性、無臭性のものですが、万が一コンプレッサーからフロンガスが漏れ火気に触れた場合、有毒なガスが発生し作業者の体調に悪影響をおよぼすことがあります。

また、フロンガスは空気よりも比重が大きいため、床面付近に滞留し、酸素欠乏状態になることもあります。もしフロンガスが漏れた場合は速やかに火気を止め、床面を掃くようにして換気をしたうえ、森脇産機までご相談ください。なお、森脇産機ではその他コンプレッサーの修理・点検・メンテナンスも承ります。コンプレッサーのことでお困りでしたら、お気軽にお問い合わせください。