コラム

2016.5.9

コンプレッサーあれこれ

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日本の技術の結晶「スクロール圧縮機」

 

“コンプレッサーの匠”羽田コンプレッサーがお届けするコラム「コンプレッサーあれこれ」では、用途・目的ごとに使用される様々な圧縮機をご紹介しています。今回は、日本の技術力が実用化の道を切り拓いたコンプレッサー「スクロール圧縮機」についてご紹介します。

 

スクロール圧縮機とは

スクロール圧縮機には一対の同じ形をした渦巻き体があり、一方を固定したまま、もう一方を180°ずらした状態で円運動させることにより、圧縮室の体積を圧縮します。これが基本的な構造・仕組みです。

 

固定スクロール外側の吸い込み口から吸引された空気は、円運動に伴う圧縮室の縮小によって、渦の中心へと圧縮されていきます。その後、中心部で最小になった空気の圧縮率は最高となり、中心部に設けられた吐き出し口から外部へ押し出されます。この流れが連続で繰り返されることで、高い圧縮が実現するのです。

 

なお、スクロール圧縮機は1900年代にすでに欧米で特許が出願されていましたが、一般空調用の製品を作ったのは日本の日立がはじめてでした。また、同じ年には、自動車空調用として日本のサンデンが実用化に成功しています。

 

スクロール圧縮機の特徴

スクロール圧縮機は、連続的に圧縮を行うことで、他のコンプレッサーにはない静音性と低振動性を実現しています。その他、バルブが不要でトルク変動も少なく、小型でありながら高い効率を誇るのも特徴です。

 

スクロール圧縮機の用途

もっとも主要な用途は、エアコンです。前述のように、1980年に日本で一般用・自動車用が実用化されており、今もなお活用されています。また、一部の自動車用の過給器や車両用冷凍機、鉄道用空気圧縮機に用いられるケースもあります。その他、小型空気圧縮機に多く利用されています。

 

静音・低振動が魅力のスクロール圧縮機

世界に先駆けて日本が実用化したスクロール圧縮機は、効率的かつ低振動・低騒音のコンプレッサーとして今なお様々なシーンで活躍を続けています。“コンプレッサー修理の匠”森脇産機では、各種圧縮機の修理・メンテナンスのご相談を承っています。コンプレッサーのことでお困りなら、お気軽に当社までご相談ください。