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columnコラム

コンプレッサーの故障と対策<長期間使用しない場合の注意点>

コンプレッサーを長期間使用しない場合

コンプレッサーを長期にわたって保管する場合や、電源事情によって運転を停止しなくてはならない場合は、保管前にいくつかの処置が必要です。これを怠ると、再使用の際にトラブルが起こり、修理が必要になる可能性もあるので注意が必要です。“コンプレッサー修理の匠”羽田コンプレッサーがお届けしている本コラム、今回は、その手順や注意点についてご紹介します。

長期間運転を停止した場合の処置など

処置内容

基準

基準を満たさない場合の処置

保管前 ドレンの有無を確認するため、オイルケース排油口のバルブを開きます。確認後、抜いてください。 運転を停止してから1日経った後にドレンを抜きます。なお、潤滑油は抜かずにそのままで大丈夫です。
運転再開前 モーターにおける各相関の絶縁抵抗について測定します。 ・DC500Vメガ/1MQ 絶縁回復処理、モーター交換などを行います。
MシーブとVプーリーが錆びていないか点検します。 ・溝部が錆びていない 溝部の錆を除去するために、目の細かいサンドペーパーなどでメンテナンスをします。
コンプレッサー本体の回転を確認するために、Vプーリーを手回しします。 ・滑らかに回転する コンプレッサーを分解し、詳細な点検が必要です。
ベルト部分の点検を行います。 ・整備基準通りの張力

・外観に亀裂がない

・弾力がある

ベルト交換が必要です。
潤滑油の交換を行います。 ・全量交換
電源ケーブルや端子が劣化していないか、錆び付いていないかを確認します。 ・劣化、錆がない 新品に交換する必要があります。

なお、基準を満たさない場合の処置については、新品交換以外は基本的に購入先やメーカー、または当社までご相談ください。

長期間使用しない場合の注意事項

【防錆処理について】

保管前の処置や密閉処置を怠るとコンプレッサー本体に錆が発生することがあります。そのまま再運転すると、コンプレッサー本体のロックやベアリングの破損につながる危険性がありますのでご注意ください。

【再使用時の処置について】

再使用時の処置が行われていないと、以下のトラブルが起こる可能性があります。

・コンプレッサー本体のロック

・ベアリングの破損

・モーターの焼損

・MシーブやVプーリーの摩耗

・ベルトの切損事故

 

【再使用時の潤滑油交換・フラッシングについて(※専門知識を要しますのでご相談ください)】

再使用時には、潤滑油を交換し、十分なフラッシングを行ってください。これを怠ると、潤滑油が早期のうちに劣化し、コンプレッサー本体のロックやオイルクーラーの目づまりによる事故につながる危険性があります。

 

安全な運転再開をするために

様々な事情から、圧縮機を長期保管されるケースもあるでしょう。そんなときは、その後の安全な稼働を確保するためにも、きちんとした手順を踏んで休止することが重要です。“コンプレッサー修理の匠”森脇産機では、各種圧縮機の修理・メンテナンスのご相談を承っています。コンプレッサーのことでお困りなら、お気軽に当社までご相談ください。

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