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コンプレッサーの選び方【業務用】|誰にでも分かりやすくご紹介

コンプレッサー(圧縮機)の選び方について

コンプレッサー(圧縮機)の選び方について

コンプレッサー(圧縮機)とは

コンプレッサーの種類について、容積型(ようせきがた)のコンプレッサーは「スクリューコンプレッサー」「レシプロコンプレッサー」「スクロールコンプレッサー」の3つに分類されます。
コンプレッサーの選定ポイントとして、コンプレッサーの使用条件や必要空気量に応じた構造の選定が重要になります。

詳しい内容は下記のリンクでご紹介しております。
コンプレッサーについて

選定に入る前に、使い道について考えてみましょう!

コンプレッサー(圧縮機)の選定時に押さえておきたいポイント

コンプレッサーを選ぶ時には、次の5つのポイントを押さえてください。

コンプレッサー(圧縮機)の選定時に押さえておきたいポイント

1.必要な吐出し圧縮空気量はどのくらいですか?
 (圧縮空気を1時間にどのくらい使いますか?)
2.必要な圧縮空気圧力はどのくらいですか?
 (最低圧力はどうでしょうか?)
3.どんな圧縮空気が必要でしょうか?
 (クリーンエアが求められていますか?)
4.周辺機器:ドライヤー、タンク、フィルター、空気配管は必要ですか?
 (3.とセットで考える必要があります)
5.コンプレッサー設置環境はいかがでしょうか?
 (吸い込む空気はいかがでしょうか、周辺への騒音や振動の影響は?)

1.必要な吐出し圧縮空気量は?

「必要な吐出空気量はどれくらいでしょうか?」

圧縮空気の必要量は、各機器の必要空気量とその使用状況によって決まり、接続されるすべての機器などの必要空気量の合計から算出します。また、配管途中の継ぎ目などで起こる空気漏れや圧縮空気の必要量が将来的に増加した場合も考慮する必要があります。複数台に供給する場合には、吐出し空気量を積算する必要があります。空気消費量の合計を見積もるために、同時に使用される機械の台数を予測する必要があります。そして、空気消費量の2~3割余力を持たせるようにしましょう。

2.必要な圧縮空気圧力はどのくらいですか?

圧縮空気を供給する機械・機器に必要とされる圧力はどのくらいでしょうか? まず、圧縮空気を必要とする機器・設備の取扱説明書に記載のものを参考にしてください。記載されている必要な空気圧に応じて中圧機か、低圧機かを選びます。必要な圧縮空気圧力はコンプレッサーだけではなく、空気配管の距離や内径、バルブ、ドライヤー、フィルターなどの要素を組み入れます。また、圧縮空気使用機器と途中の圧力損失も考慮する必要があります。そして、複数台ある場合、機械によって必要な圧力が異なる場合があります。より最低圧力の高い方に合わせます。低い方には、機械の負担を軽減するためにレギュレーターによって減圧することをおすすめする場合があります。

・圧縮空気~加圧することにより体積を縮小させた空気である。圧搾空気ともいう。

3.どんな圧縮空気が必要でしょうか?

お客様の使用目的、用途に合わせて、次のどちらかを選定してください。

【オイルフリー式エアーコンプレッサー】

オイルフリー式エアーコンプレッサー

引用:株式会社セレソン(http://www.celeson.jp/screw

オイルフリー式は、オイルミストなどの油分を含まないエアを吐出します。更に、いくつかのフィルターを加えて清潔な圧縮空気(クリーンエア)を求めるお客様が多いです。
このようなエアの使用場所は食品工場で食品に直接吹きかける、包装材に充填するなどです。また、農業機械で野菜の選別に使われたりもします。
化粧品や医療など人体に影響する製品の場、半導体工場や精密部品製造などクリーンエアが必須の場にも多く導入されています。その他、様々な用途に適しています。

吸い込む空気に含まれるオイル、給油式コンプレッサー空気圧縮時に混じるオイル、空気中に含まれる水分、周辺に漂う粉塵などがコンプレッサーの故障、トラブルの原因になります。中でも油分を取り除くのが最も困難です。そこで、オイルフリー式コンプレッサーを導入することで、オイルが圧縮空気に混じらないようにします。水分と細かな固形物に対しては、ドライヤーやラインフィルタを設置することでクリーンエアを作ることができます。

【給油式エアーコンプレッサー】

給油式エアーコンプレッサー

引用:株式会社セレソン(http://www.celeson.jp/screw

油分(オイル)を含むエアを吐出します。一般工場用機械の作動用エア源、物流倉庫でのコンベアや車体整備工場でのエア工具などに使用されています。特に、多くの製造業の小規模工場では給油式を使用しています。食品関係のようなクリーンエアを必要としていないためです。また、オイルは、コンプレッサー内で、潤滑、シール、圧縮空気冷却などの機能も果たしていますので、コストのかかるオイルフリー式より経済的です。

4.コンプレッサーの周辺機器は必要ですか?

欲しい圧縮空気を供給するためにドライヤー(除湿機)、エアータンク(空気槽)、フィルター、レギュレーターや空気配管を選定する必要があります。

※最近のコンプレッサーに使用されるモータは、IE3タイプにグレードアップされ、使用電力量が増えていることが多く、電力が不足する場合、電気工事を伴うこともあります。

5.コンプレッサーの設置環境はいかがでしょうか?

コンプレッサーは設置環境により、運転状況が影響され、中にはコンプレッサー故障の原因となる事があります。長く快適にご使用いただくために次の点にご注意ください。設置する場所は、ゴミやほこりの少ない場所を選んで下さい。特に、鉄粉・石粉・木屑などを吸い込むと、吸込フィルターが目詰まりすると機能低下や圧縮機本体に異常をきたします。年間を通して、吸い込む空気の温度が2〜40℃の場所でご使用ください。0℃以下の使用は、ドレンの凍結によりコンプレッサー内に作動不良が発生する恐れがあります。一方、40℃以上の場合は、故障頻度上昇や事故につながる恐れがあり、機種によっては動作停止します。換気できる室内で湿気の少ない場所に設置してください。また、保守・点検しやすいスペースがあると良いです。
コンプレッサーの能力は設置する環境に依存しています。その機能を発揮できるかどうか、メンテナンスの頻度を上げる必要があるかどうかが変わってきます。具体的には、吸い込む空気の温度は何度になるか?粉塵が発生しやすい環境であるか?周囲への騒音や振動は問題ないか?などを確認して、適したコンプレッサーの選定をしましょう。特に7.5kw以上のコンプレッサーは、法律や条例の対象になっています。振動や騒音、ドレン排水など基準値をクリアすべき制約条件が様々ございますので、ぜひ、当社へご相談ください。
以上のように、種々の条件を満たして機種を選定する必要があります。圧縮空気の使い方や設置環境に応じて、また、スクリュー式、レシプロ式、スクロール式の特徴を考慮してコンプレッサーを選定しましょう。

代表的なメーカー

代表的なメーカー

日立産機システム、北越工業、アネスト岩田、コベルコ、アトラスコプコなど

羽田コンプレッサーの実績!

今回のコラムでは、2021年9月コンプレッサー整備の実績をご紹介いたします。
その他実績も多数ございまして、別の記事でご紹介しております。
コラム一覧(https://www.haneda-comp.co.jp/column/

コンプレッサー(圧縮機)の整備実績

2021年9月横浜市 日立製ベビコンの整備

レシプロ式コンプレッサー本体の整備
↑レシプロ式コンプレッサー本体の整備

コンプレッサー空気弁の整備
↑コンプレッサー空気弁の整備

吸込みろ過機の整備
↑吸込みろ過機の整備

まとめ

今回のコラムでは、コンプレッサー(圧縮機)の正しい選び方についてご紹介いたしました。

欲しい圧縮空気の質と量を作り出すのに必要な機能を備えたエアーコンプレッサーと周辺機器を選定する必要があります。また、コンプレッサーの使い道、使い方、設置する環境によっても条件が変わります。お客様の求める圧縮空気に合わせて、選定していただけるようにコンプレッサーの選び方をまとめております。

弊社(羽田コンプレッサー株式会社)では、コンプレッサー専門のプロとして、コンプレッサーの新規導入・修理・定期点検のすべてをご対応いたします。ぜひ今回の記事を参考にコンプレッサーの選び方をしてみてはいかがでしょうか。

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