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作業の要を守るために知っておきたいエアーコンプレッサー修理の基本と費用の目安とは?

エアーコンプレッサーは、工場や建設現場、整備工場、さらにはDIY愛好家の間でも幅広く使用されている空気圧縮機で、空気を圧縮して動力源や工具への供給源とする重要な設備です。比較的シンプルな構造に見えるものの、その内部では高速での圧縮運転が常に行われており、潤滑、冷却、制御といった複数の要素が精密に連動しています。

 

そんなエアーコンプレッサーも、長時間の稼働や定期的なメンテナンスの不足によって、さまざまなトラブルが発生します。

そこで今回は、エアーコンプレッサーの代表的な故障とその修理方法、費用の相場、修理の判断ポイント、さらにはトラブルを未然に防ぐための日常点検について詳しくご紹介いたします。

 

エアーコンプレッサーでよく起こる故障とその兆候

エアーコンプレッサーの修理を考える上で、まずはどのような故障が多いのかを知ることが重要です。特に多く見られるのは、以下のような症状です。

 

・圧力が上がらない、または空気が出ない ・運転音が異常に大きくなった、または異音がする ・モーターが始動しない、何度もブレーカーが落ちる ・本体や配管の一部からエアーが漏れている ・振動が激しい、熱を持ちすぎて自動停止する

 

これらの症状の背景には、内部のピストンやベーンの摩耗、バルブの破損、モーターの故障、圧力スイッチの異常、オイル切れによる焼き付き、配管や継ぎ手からのエアー漏れなど、さまざまな要因が考えられます。

 

また、フィルターの詰まりやドレン排出機構の不具合など、見落としがちな周辺パーツの劣化も、全体のパフォーマンスを大きく損なう原因になります。

 

故障の原因と修理に必要な対応

コンプレッサーが故障した際には、原因を正確に特定し、必要な部品交換や調整を行うことが重要です。以下に、主な故障原因とその修理対応をいくつか紹介します。

 

1. 圧が上がらない/空気が出ない: ピストンやバルブプレートの損傷、吸気・排気バルブの不良、パッキンの劣化などが原因です。これらの部品を分解点検し、必要に応じて交換を行います。

2. 異音・振動がある: ベアリングの摩耗やモーター軸のズレが原因のことが多く、早めの部品交換が必要です。潤滑不足や過負荷も原因になるため、オイル管理や運転条件の見直しも行います。

3. モーターが動かない: コンデンサの故障や電源系統の不良が考えられます。モーターやリレー、スイッチの導通確認を行い、不良部品を交換します。

4. エアー漏れがある: ホースや配管の継ぎ目のパッキン劣化、ねじの緩みなどが原因です。漏れ箇所の特定後、締め直しやシール材の再施工を行います。

エアーコンプレッサーの修理費用の相場

修理費用は故障の程度や部品の種類、作業内容によって幅がありますが、以下は一般的な目安です。

・軽微な修理(パッキン交換、スイッチ交換など):5,000円〜20,000円 ・中程度の修理(モーター交換、ベーン交換など):20,000円〜60,000円 ・大規模な修理(ピストン部全体、シリンダー交換、分解整備):50,000円〜150,000円以上

また、出張修理が必要な場合には、基本料金や交通費が加算されるケースもあります。コンプレッサーのサイズや設置場所によっても費用に違いが出るため、必ず複数の業者から見積もりを取り、比較することをおすすめします。

 

修理か買い替えかの判断基準

修理費用が高額になる場合、「買い替えた方が良いのでは?」と悩むこともあるでしょう。修理か交換かを判断する際の主な基準は以下の通りです。

 

・製品の使用年数(一般的に10年以上使用している場合は買い替えも視野に)

・修理費用が新品価格の50%を超えるかどうか

・故障頻度や過去の修理履歴

・使用頻度と今後の利用期間

 

また、旧型の機種は部品供給が終了していることもあり、修理が難しい場合もあります。エネルギー効率や騒音性能の向上が進んだ新型機種に買い替えることで、長期的にはコスト削減につながる可能性もあります。

トラブルを未然に防ぐための定期点検とメンテナンス

エアーコンプレッサーを長く安定して使用するには、定期的な点検と簡単なメンテナンスが欠かせません。以下のような項目を定期的にチェックすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

 

・オイルの残量と劣化具合(オイル式の場合)

・エアーフィルターや吸気口の汚れ

・ドレンの排出状態(特に湿気の多い季節は要注意)

・ベルトの緩みや摩耗

・モーターの温度や音の異常

 

これらの点検を日常的に行うことで、異常を早期に発見でき、修理費用を抑えることにもつながります。また、マニュアルに記載された定期整備スケジュールを遵守することも、機器の寿命を延ばすうえで重要です。

まとめ

エアーコンプレッサーは多くの現場で欠かすことのできない設備ですが、その稼働を支えるためには、故障時の迅速な修理対応と日常のメンテナンスが必要不可欠です。

 

故障の兆候を見逃さず、早めに点検・修理を行うことで、余計なコストや作業の中断を防ぐことができます。修理費用の相場を理解し、必要に応じて専門業者に相談することで、安心して使い続けることができる環境を整えましょう。

 

また、長期的に見れば、適切なタイミングでの買い替えも選択肢の一つとなります。機器の状態や使用状況に合わせて、最適な判断をすることが、エアーコンプレッサーと長く付き合っていくための第一歩です。

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