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columnコラム

3.7kWコンプレッサーとは?馬力換算・用途・選び方をわかりやすく解説

エアコンプレッサーを探していると、カタログに「3.7kW」と書かれた機種をよく見かけます。
馬力で機種を覚えてきた方からすると、このkW表記は少し分かりにくく、「いったい何馬力のことなのか」「自分の現場に合うのか」と迷ってしまうものです。
コンプレッサーは決して安い買い物ではありませんから、数字の意味をきちんと理解したうえで選びたいですよね。

結論からお伝えすると、3.7kWのコンプレッサーは、馬力に直すとおよそ5馬力に相当します。
小〜中規模の現場で幅広く使われている定番の実用クラスで、エア工具を複数同時に使ったり、塗装や整備に使ったりする場面でちょうど扱いやすい出力です。
家庭用の小型機より一段上で、本格的な大型設備ほどは大きくない、現場でいちばん出番の多い出力帯といってよいでしょう。

この記事では、3.7kWコンプレッサーをあえて「kW(出力)表記」の視点から読み解いていきます。
なぜカタログがkW表記になっているのか、馬力との換算、電源や周波数による違い、そして「kWの数字だけ見ても本当の能力は分からない」という選定の核心まで、コンプレッサーに詳しくない方にも分かるように順を追って解説します。
読み終えるころには、カタログの3.7kWという数字を、自信を持って読み取れるようになっているはずです。

3.7kWエアコンプレッサーとは?まず「5馬力相当」を押さえる

「3.7kW コンプレッサー」と検索してたどり着いた方が、まず知りたいのは「これは何馬力なのか」という点だと思います。
先に答えをお伝えすると、3.7kWは馬力に換算するとおよそ5馬力です。1馬力が約0.75kWなので、3.7÷0.75=4.93となり、四捨五入して5馬力相当として扱われています。
普段は馬力で機種を呼んでいる方も、この対応さえ押さえておけば、kW表記のカタログにも迷わず向き合えます。

この3.7kW(5馬力)クラスは、コンプレッサーの中でも特に出番の多い実用ラインです。
家庭用の小さな機種より一段上で、本格的な工場設備ほど大きくはない、いわば中間の使い勝手のよい出力帯にあたります。
エア工具を複数つないだり、塗装や板金整備で使ったりと、小〜中規模の現場で「ちょうどいい」と選ばれることが多いクラスです。
導入のしやすさと能力のバランスがとれているため、はじめて本格的なコンプレッサーを入れる現場にも向いています。

本記事では、この3.7kWコンプレッサーをkW(出力)表記の視点から整理していきます。
馬力ベースでより詳しく比較したい方は、同じクラスを馬力側から解説した5馬力コンプレッサーの記事もあわせてご覧ください。
ここでは、kWという数字が何を意味し、どう読めばよいのか、そしてなぜkWだけで判断してはいけないのかを、順番に丁寧に見ていきます。

なぜカタログは「kW表記」なのか — モーターの定格出力という意味

そもそも、なぜ最近のコンプレッサーのカタログは馬力ではなくkWで書かれているのでしょうか。
これは1999年の計量法改正がきっかけです。この改正によって、産業機器の単位は国際的に使われるSI単位へそろえることが基本となり、モーターの定格出力は現在kW表記が標準になっています。
馬力(PS)は今でも現場の会話では慣用的に使われますが、正式なカタログ表記はkWが基本というわけです。
そのため、古くからの呼び方である馬力と、正式表記であるkWが、現場では併用されている状態が続いています。

ここで一つ大切なのが、このkWが何を指しているのかという点です。3.7kWという数字は、コンプレッサーを動かしているモーターの定格出力(軸出力)、つまり「モーターが出す力」を表しています。
決して、つくり出される圧縮空気のエネルギーそのものを示しているわけではありません。
言い換えると、kWは入口側の動力の大きさであって、出口から出てくる空気の量や勢いを直接表した数字ではないのです。

この違いは選定のうえでとても重要です。kWはあくまで動力源であるモーターの大きさであって、「どれだけの圧縮空気を供給できるか」とは直接イコールではありません。
同じ3.7kWでも、機種の方式や設計によって供給できる空気の量は変わってきます。
この点は記事の後半で改めて詳しく触れますが、まずは「kW=モーターの出力であって、空気の供給能力そのものではない」と覚えておいてください。
この前提を押さえておくだけで、カタログの読み方が大きく変わります。

馬力⇔kW換算早見表(0.75/1.5/2.2/3.7/5.5/7.5/11kW)

それでは、kWと馬力の対応関係を整理しておきましょう。基本となるのは「1馬力≒約0.75kW」という換算です。
厳密には1PS(仏馬力)は約735.5Wで、英馬力(HP)は約745.7Wと、流儀によって少し差がありますが、産業機器の現場では「1馬力≒約0.75kW」で運用するのが慣例になっています。
細かい違いを気にするより、まずはこの0.75という数字を覚えておくのが実用的です。

この基準で主なクラスを並べると、次のようになります。

  • 0.75kW=1馬力
  • 1.5kW=2馬力
  • 2.2kW=3馬力
  • 3.7kW=5馬力
  • 5.5kW=7.5馬力
  • 7.5kW=10馬力
  • 11kW=15馬力

こうして並べてみると、3.7kWが5馬力に当たることが計算からも見て取れます。3.7÷0.75=4.93で、ほぼ5馬力ですね。
この対応は専門メーカーや販売店の換算資料でもおおむね一致しており、安心して使える目安です。
表を見れば、ひとつ上の5.5kWが7.5馬力、ひとつ下の2.2kWが3馬力にあたることも分かります。
自分の現場が3.7kWでよいのか、上下のクラスも検討したほうがよいのかを考えるときの、よい物差しになります。

ちなみに3.7kWのひとつ下の3馬力(2.2kW)クラスは、より小規模な現場や、一台のエア工具を中心に使う用途で選ばれることが多いクラスです。
用途が小さめなら、こうした下のクラスと比べてみるのもよいでしょう。逆に、複数の工具を長時間まわす規模になってくると、ひとつ上のクラスも視野に入ってきます。
換算表を手元に置きながら、現場の規模に合わせて検討してみてください。

要注意「7.5kWと7.5馬力は別物」— kWと馬力の取り違え

換算の話をするとき、ぜひ気をつけていただきたい落とし穴があります。それは「7.5kW」と「7.5馬力」がまったくの別物だという点です。
同じ7.5という数字でも、kWなのか馬力なのかで、指している機種がガラリと変わります。
kWと馬力が現場で併用されているからこそ、こうした取り違えが起こりやすいのです。

具体的には、7.5kWは馬力に直すと10馬力です。一方で7.5馬力をkWに直すと5.5kWになります。
つまり7.5kWと7.5馬力では、約2kW分も出力が違うことになります。数字だけ見て「7.5だから同じだろう」と思い込むと、まったく能力の異なる機種を選んでしまうおそれがあるのです。
これは見積もりの段階で取り違えると、納品後に「思っていた能力と違う」というトラブルにつながりかねません。

この取り違えは、発注や型番選定の現場で実際に起こりがちなミスです。3.7kW(5馬力相当)を選ぶときも同じで、見ている数字がkW表記なのか馬力表記なのかを必ず確認する習慣をつけてください。
とくに見積もりや問い合わせのやり取りでは、「3.7kW」なのか「3.7馬力(=約2.7kWで4馬力弱)」なのかで話が食い違うことがあります。
単位まで含めて数字を扱うこと、そしてやり取りの中で単位をはっきりさせておくことが、思わぬトラブルを防ぐ第一歩になります。

3.7kWクラスの電源は三相200Vが中心 — 単相100Vでは動かせない理由

3.7kWクラスを導入するうえで、電源は早めに確認しておきたいポイントです。コンプレッサーのこのクラスは三相200V(動力電源)が標準仕様となっており、3.7kW(5馬力)クラスも基本的に三相200Vで動かすのが前提になります。
カタログに「単相」と明記がある場合は単相100Vや単相200V仕様ですが、3.7kWクラスでそうした単相100V仕様は一般的ではありません。
3.7kWクラスは三相200Vだと考えておけば、まず間違いないでしょう。

なぜ単相100Vでは動かせないのかというと、モーターを始動するときに流れる始動電流の問題があります。
家庭用の単相100Vで現実的に動かせるのは、従来0.75kW(1馬力)程度までが上限とされてきました。
モーターは動き出す瞬間に大きな電流を必要とするため、3.7kWという出力になると単相100Vでは始動電流が大きすぎて安定して動かすことが難しく、動力である三相200Vが前提になるのです。

そのため3.7kWクラスを新たに導入する際は、設置場所に三相200Vの電源があるか、ブレーカーの容量は足りるかを事前に確認しておく必要があります。
動力電源が引かれていない場所では、電気工事が別途必要になることもあります。本体の費用だけでなく、こうした電源まわりの準備も含めて検討しておくと、導入がスムーズに進みます。
工場や作業場であれば動力電源が来ていることが多いですが、念のため受電状況を確認してから機種を決めると安心です。

50Hz / 60Hzで能力が変わる — 地域周波数とkWの関係

もう一つ、kWの数字だけでは見えてこないのが周波数の影響です。日本では地域によって電源周波数が50Hzと60Hzに分かれており、コンプレッサーには50Hz専用機・60Hz専用機・両方に対応した両用機が存在します。
おおまかには東日本が50Hz、西日本が60Hzですが、機種が設置地域に合っているかは必ず確認が必要です。

ここで知っておきたいのは、同じ3.7kW・同じ型番でも、周波数によって吐出空気量が変わるということです。
たとえばある機種では、50Hzのときに約400L/min、60Hzのときに約370L/minといった具合に、供給できる空気の量に差が出ます。
kWという数字は同じでも、実際の能力は周波数によって動くわけです。これは、モーターの回転数が周波数によって変わるために起こる現象です。
一般に回転数が上がる60Hz側で吐出空気量が増えるケースもあり、機種によって出方は異なります。

これはまさに「kWだけを見ていては本当の能力は分からない」ことの一例です。導入する地域がどちらの周波数かを確認し、その周波数での吐出空気量がカタログでいくつになっているかをチェックすることが大切です。
引っ越しや移設で周波数の異なる地域に持ち込む場合は、その機種が両用機なのか、専用機なのかも確かめておきましょう。
専用機を周波数の合わない地域で使うと、性能が出なかったり不具合の原因になったりすることがあるので注意が必要です。

本当の能力は「吐出空気量(L/min)」で見る — kWは目安にすぎない

ここまで何度か触れてきた、この記事でいちばんお伝えしたい点に入ります。3.7kWというkWの数字は、あくまでモーター出力の目安にすぎません。
コンプレッサーの本当の実力は、1分間にどれだけの圧縮空気を供給できるかを示す吐出空気量(L/min)で見るのが正解です。
ここを取り違えると、kWは十分なはずなのに現場で空気が足りない、という事態が起こりえます。

なぜなら、同じ3.7kWでも吐出空気量は条件によって変わるからです。使用する圧力(MPa)の範囲、オイル式かオイルフリーか、そして先ほどの50Hzか60Hzかといった要素で、供給できる空気の量は上下します。
メーカーの参考値でも、出力ごとの吐出空気量は、オイルの有無や圧力で差が出る前提で示されているのが一般的です。
3.7kWクラスの吐出空気量はおおむね約300〜430L/minの範囲に収まる機種が多いですが、これはあくまで目安で、機種ごとに幅があります。

整理すると、kWは「モーターの出力の目安」、吐出空気量(L/min)は「実際に供給できる空気の力」と考えると分かりやすいです。
コンプレッサーを選ぶときは、kWの数字で大まかな規模感をつかみつつ、最終的には吐出空気量と使用圧力をセットで確認する。
この二段構えで見ることが、失敗しない選び方の基本になります。カタログを見るときは、3.7kWという表示の近くに必ず書かれている吐出空気量と使用圧力(MPa)の欄に、しっかり目を向けるようにしてください。

使用空気量から逆算する選び方 — 余裕10%以上の考え方

では、3.7kWクラスが自分の現場に合っているかは、どう判断すればよいのでしょうか。
おすすめなのは、使う側の空気の量から逆算する方法です。コンプレッサーの選定では、実際に使う空気量より10%以上の余裕を吐出空気量で持たせて選ぶのが目安とされています。
能力ギリギリで使い続けるのは、機械にとっても運用にとっても負担になるからです。

具体的な手順はこうです。まず、使いたいエア工具がそれぞれ1分間にどれだけ空気を消費するか(消費L/min)を調べ、同時に使う分を合算します。
その合計値に対して、コンプレッサーの吐出空気量が1割以上の余裕を持っているかを確認します。
たとえば工具の合計消費が300L/min程度であれば、330L/min以上の吐出空気量がほしい、という具合に逆算していくわけです。
この余裕がないと、空気が足りなくなって工具の力が落ちたり、コンプレッサーが休みなく動き続けて消耗が早まったりします。

このとき、タンク容量も合わせて見ておくとよいでしょう。3.7kWクラスのタンク容量はおおむね35〜120L程度と、機種によって幅があります。
タンクは、空気を一時的にためておくことで圧力の脈動を吸収し、瞬間的にたくさん使う場面でも安定して供給する役割を担います。
連続して空気を使う現場ほど、ある程度のタンク容量があると余裕を持って運用できます。
逆に、断続的に少しずつ使う現場であれば、それほど大きなタンクは必要ないこともあります。
使い方に合わせて、吐出空気量とタンク容量のバランスを見ていきましょう。

レシプロ式とスクリュー式の選び分け(3.7kWクラスの場合)

3.7kWクラスには、大きく分けてレシプロ式とスクリュー式という二つの方式があります。
仕組みも得意分野も違うので、現場の使い方に合わせて選び分けることが大切です。同じ3.7kWでも、どちらの方式を選ぶかで使い心地はかなり変わってきます。

レシプロ式は、シリンダー内のピストンが往復運動して空気を圧縮する方式です。構造がシンプルで価格が手ごろなため、もっとも広く普及しており、3.7kWクラスでも主流の方式です。
一方で、ピストンが動く構造上、音や振動はやや大きめになります。空気を使ったり止めたりする断続的な使い方や、コストを抑えたい現場に向いています。
多くの小〜中規模の現場では、このレシプロ式が選ばれています。

スクリュー式は、2本のスクリュー状のローターがかみ合って空気を圧縮する方式です。
連続運転や安定した空気供給に向いており、低騒音・低振動なのが大きな特長です。同じ出力で比べると、レシプロ式に対して実際に使える空気量が多くなる傾向もあります。
その分、価格は高めになります。長時間連続して使う現場や、静かさが求められる環境にはスクリュー式が向いています。
選び分けの目安としては、コスト重視で断続的に使うならレシプロ式、連続稼働や静音性を重視するならスクリュー式、と考えるとよいでしょう。
一日のうちどれくらいの時間コンプレッサーを動かすか、設置場所で音がどれだけ気になるかを基準に選ぶと、後悔のない一台にたどり着きやすくなります。

オイル式とオイルフリーの違いと選び方

方式と並んで確認しておきたいのが、オイル式(給油式)かオイルフリーかという違いです。
3.7kWクラスにはどちらのタイプも流通しているので、用途に合わせて選びます。これは空気の使いみちに直結する大事な選択です。

オイル式は、潤滑にオイルを使う方式で、価格が比較的手ごろで耐久性に優れるのが利点です。
一般的な工場のエアー供給やエア工具の駆動など、空気に多少の油分が混じっても問題ない用途では、オイル式が広く使われています。
定期的なオイル管理は必要になりますが、長く使える信頼性の高さが魅力です。

一方オイルフリーは、圧縮する空気に油分が混入しにくいタイプです。塗装や食品関連、精密機器、歯科技工など、油分の混入を避けたい用途ではオイルフリーが選ばれます。
たとえば塗装では、空気に油が混じると仕上がりにムラが出てしまうため、オイルフリーが好まれます。
食品やクラフトビールの製造でも、衛生面から油分の混入は避けたいところです。つまり、空気の「きれいさ」が求められる現場かどうかが、選ぶうえでの判断軸になります。
コストと耐久性を取るならオイル式、空気のクリーンさが必要ならオイルフリー、と用途で決めていくとよいでしょう。

3.7kW(5馬力)クラスの主な用途と現場イメージ

ここで、3.7kWクラスが実際にどんな現場で使われているのかを見てみましょう。具体的なイメージを持っておくと、自分の用途に合うかどうかが判断しやすくなります。

代表的なのは製造業の工場エアーです。工作機械の駆動やエアブロー(空気で削りかすやほこりを吹き飛ばす作業)など、工場のさまざまな場面で活躍します。
自動車関連では、塗装や板金整備の現場で使われています。ほかにも印刷、食品やクラフトビールの製造機械、農業、歯科技工など、幅広い分野で導入されています。
一台でこれだけ多様な用途をまかなえるのが、この出力帯の強みです。

これらに共通するのは、エア工具を複数同時に使ったり、ある程度まとまった量の空気を継続して使ったりする、小〜中規模の現場だという点です。
3.7kW(5馬力)クラスは、まさにそうした現場の実用ラインに位置づけられる出力帯です。
一台で複数の工具をまかないたい、塗装や整備を本格的に行いたいといった場面で、ちょうど扱いやすい規模感だといえます。
自分の現場でどんな作業に空気を使うのかを思い浮かべながら、必要な能力を見積もってみてください。

設置環境とメンテナンス — 長く使うための現場の注意点

機種選びと同じくらい大切なのが、設置環境とメンテナンスです。せっかく3.7kWクラスを選んでも、置き場所や日々の手入れが悪いと、本来の能力を出し切れなかったり、寿命を縮めてしまったりします。
kWや吐出空気量のスペックばかりに気を取られず、運用面まで含めて考えておきたいところです。

設置環境でまず気をつけたいのは、風通しと温度です。コンプレッサーは運転中にかなりの熱を持つため、まわりに十分な空間をとり、こもった熱を逃がせる場所に置く必要があります。
狭い場所に押し込めたり、直射日光が当たり続けたりする環境では、機械が高温になって性能が落ちたり、故障の原因になったりします。
あわせて、粉じんの多い場所では吸い込み口のフィルターが詰まりやすくなるため、ほこりの少ない環境を選ぶか、こまめな清掃が欠かせません。

メンテナンスの面では、ドレン(タンク内にたまる水分)の排出が基本になります。圧縮された空気からは水分が出るため、これを放置するとタンク内部のサビにつながります。
定期的にドレンを抜くことが、長く使ううえでの大事な習慣です。オイル式であればオイルの交換や補充も必要ですし、エアフィルターの点検も忘れたくありません。
こうした日々の手入れの手間まで含めて、自分の現場で無理なく続けられる一台かどうかを考えておくと、購入後に後悔しにくくなります。

まとめ — kWで見る3.7kWコンプレッサー、能力はL/minで確定

ここまで、3.7kWエアコンプレッサーをkW(出力)表記の視点から見てきました。
改めて整理すると、3.7kWは馬力に直すとおよそ5馬力相当で、小〜中規模の現場で広く使われる実用クラスです。
カタログがkW表記なのは1999年の計量法改正によるもので、この数字はコンプレッサーを動かすモーターの定格出力を示しています。

大切なのは、kWはあくまでモーター出力の目安にすぎないという点です。馬力との換算は「1馬力≒約0.75kW」で覚えておけば十分ですが、最終的な能力の判断は、吐出空気量(L/min)と使用圧力(MPa)で行うのが正解です。
同じ3.7kWでも、圧力やオイル式・オイルフリーの違い、50Hz・60Hzの周波数によって、供給できる空気の量は変わります。
kWの数字だけで判断せず、出口側の空気の力に目を向けることが、3.7kWコンプレッサー選びのいちばんの近道です。

選定の際は、まず使いたいエア工具の消費空気量を合算し、それに対して10%以上の余裕を持った吐出空気量の機種を選ぶこと。
あわせて、三相200Vの電源があるか、レシプロ式かスクリュー式か、オイル式かオイルフリーか、設置環境やメンテナンスは続けられるか、といった点を用途に照らして確認していけば、現場に合った一台にたどり着けます。
「7.5kWと7.5馬力は別物」のように、kWと馬力の取り違えにも気をつけておきたいところです。

馬力の視点からさらに詳しく比較してみたい方は、同じクラスを馬力側から解説した5馬力コンプレッサーの記事もぜひ参考にしてください。
kWと馬力の両方の視点を持っておくと、カタログの数字に迷わず、自信を持って3.7kWコンプレッサーを選べるようになります。

日常のメンテナンスで緊急なトラブルを未然に防ぐことが大切

日々の業務でコンプレッサーを長く安定して使い続けるためには、定期的な点検や日常的なメンテナンスが非常に重要です。
小さな異変や汚れの蓄積は大きな故障や生産停止につながるリスクを高めてしまいます。


コンプレッサーの性能を維持し、トラブルを未然に防ぐには、基本的な管理ルールの徹底や、異音・振動・圧力変動といった初期兆候への早めの対応が欠かせません。日常的なケアを習慣化することで、設備の寿命を延ばし、余計なコストの発生も抑えることができます。


羽田コンプレッサーでは、多くの現場で培ったノウハウをもとに、コンプレッサーの点検・保守・修理のご相談を承っています。

定期保全のプランニングから緊急対応まで、お客様の設備の安定稼働を全力でサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

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