
常圧コンプレッサーとは?高圧との違い・用途・選び方をわかりやすく解説
コンプレッサーを導入しようとカタログを眺めていると、「常圧」や「高圧」といった言葉が出てきて、自分の現場にはどちらが必要なのか迷ってしまうことがあります。
とくに「常圧コンプレッサー」という呼び方は、お店や現場での通称と、物理の用語としての意味が少しずれているため、知らないうちに取り違えてしまうことも珍しくありません。
圧力の選び方を間違えると、必要以上に高価な機械を買ってしまったり、逆に圧力が足りずに工具がうまく動かなかったりと、後々の使い勝手に大きく響いてきます。
この記事では、現場で広く使われている「常圧コンプレッサー」とは何かを、できるだけやさしい言葉で整理していきます。
高圧コンプレッサーとの違いはどこにあるのか、どんな用途なら常圧で十分まかなえるのか、そして選ぶときに最低限おさえておきたい吐出空気量・圧力・タンク容量・電源といった基本項目まで、順を追って解説します。
常圧コンプレッサーは身近な機械でありながら、いざ選ぶとなると意外と判断に迷う部分が多いものです。
コンプレッサーにあまり詳しくない方でも、読み終えるころには「自分の現場は常圧で足りるのか、それとも高圧が必要なのか」を自分の言葉で判断できるようになることを目指しています。
むやみに高い圧力の機械を選ぶ前に、まずは常圧コンプレッサーの基本から一緒に確認していきましょう。
なお、ここでの説明はあくまで一般的な目安です。最終的な機種選びの際は、各メーカーのカタログや販売店の情報とあわせて確認していただければと思います。

そもそも「常圧コンプレッサー」とはどのような機械か
ここで言う常圧コンプレッサーとは、最高圧力がおおよそ0.7〜0.9MPa(約7〜9kgf/cm²、約7〜9気圧)の範囲で使う、一般圧クラスのコンプレッサーの通称です。
製品によっては1.0MPaあたりまで圧縮できるタイプもありますが、いずれにしても、これらは2.5MPa級以上の高圧コンプレッサーに対する「ふつうの圧力帯」を指す言葉として使われています。
この圧力帯は、一般的な工場や自動車整備の現場で、もっとも広く使われている標準的なものです。
エアインパクトレンチやエアブロー、塗装用のスプレーガンなど、現場でよく見かけるエア工具の多くがこの常圧の範囲で動くように作られています。
つまり、特別な事情がない限り、多くの現場では常圧コンプレッサーが基本の選択肢になると考えてよいでしょう。
「常圧」という言葉だけを見ると低い圧力のように感じるかもしれませんが、約9気圧というのは、大気圧(約1気圧)のおよそ9倍にあたります。
これだけの圧力があれば、日常的なエア作業はほとんどまかなえます。常圧コンプレッサーは、いわば現場の主力選手のような存在だと考えておくと、全体像がつかみやすくなります。
逆に言えば、ここから先で扱う高圧コンプレッサーは、特定の用途のために用意される特別な存在だ、という位置づけになります。
用語の落とし穴:物理の「常圧」と現場の「常圧コンプレッサー」は別物
常圧コンプレッサーを正しく理解するうえで、最初におさえておきたい注意点があります。
それは、物理の用語としての「常圧」と、現場で言う「常圧コンプレッサー」では、指している圧力がまったく違うということです。
ここを取り違えると、選定そのものがちぐはぐになってしまいます。
たとえば物理や化学で「常圧」と言うときは、大気圧そのもの、つまり約0.1MPa前後を指すのが一般的です。
一方で、工具やコンプレッサーの市場で「常圧コンプレッサー」と言うときは、高圧の対義語としての一般圧クラス、すなわち0.7〜0.9MPaを指しています。
同じ「常圧」という言葉でも、文脈によって約0.1MPaと約0.9MPaという、ほぼ9倍も違う圧力を意味してしまうわけです。
コンプレッサーを扱うメーカーの区分でも、おおむね一般圧クラスを「常圧」、2.5MPa級以上を「高圧」と呼び分けるのが通例です。
検索やカタログで「常圧コンプレッサー」という言葉を目にしたときは、ほとんどの場合この一般圧クラスを指していると考えて差し支えありません。
ただ、技術資料や物理寄りの説明を読むときには、その「常圧」がどちらの意味で使われているのかを一度立ち止まって確認しておくと安心です。
約0.1MPaと約0.9MPaを取り違えると、必要な機械の規模を大きく見誤ってしまいますので、ここは丁寧に押さえておきたいところです。
常圧(一般圧)と高圧コンプレッサーの違いを整理する
常圧コンプレッサーと高圧コンプレッサーの違いは、単に圧力の数字が違うというだけではありません。
本体の価格やメンテナンスの手間、機械の重さ、さらにはホースや継手の互換性まで、いくつもの面で性格が異なります。
ここを理解しておくと、選び分けの判断がぐっとしやすくなります。
まず圧力についてですが、常圧コンプレッサーが0.7〜0.9MPaであるのに対し、高圧コンプレッサーは2.5MPa級と、3倍前後の高い圧力を出します。
この高い圧力を実現するために、高圧機は専用の機構を備えており、その分だけ本体価格は高くなり、機械の重量も大きくなりがちです。
圧縮を行うピストンなどの摺動部にかかる負担も大きく、一般的にはメンテナンスの頻度や部品の摩耗という点でも手がかかりやすい傾向があります。
もうひとつ見落としがちなのが、ホースや継手の互換性です。高圧機で使うホースや継手は高圧専用のものになっており、常圧用の部品とは互換性がない場合が多くあります。
そのため、安易に混用すると思わぬトラブルにつながりかねません。これに対して常圧コンプレッサーは、本体価格が比較的おさえられ、メンテナンスの頻度も低めで、汎用的な部品が使いやすいという扱いやすさが魅力です。
高圧側の詳しい内容については、高圧コンプレッサーの解説記事もあわせて確認しておくと、違いがよりはっきりと見えてきます。
圧力の単位(MPa・kgf/cm²・気圧)を読み分ける
違いを把握するうえで、圧力の単位にも触れておきましょう。現在はMPa(メガパスカル)が主流ですが、現場では今でもkgf/cm²(キログラム毎平方センチメートル)や気圧という言い方が使われることがあり、これらを混同すると選定を誤る原因になります。
おおまかな目安として、0.9MPaは約9kgf/cm²、約9気圧にあたります。常圧コンプレッサーの上限である0.9MPaは、ざっくり「約9気圧」と覚えておくとイメージしやすいでしょう。
一方で、物理用語の常圧にあたる約0.1MPaは約1気圧で、これはほぼ大気圧そのものです。
先ほど触れた「常圧」の取り違えも、この単位の感覚を持っておくと避けやすくなります。
カタログには「最高圧力」と「常用圧力」という二つの表記が出てくることがあります。
最高圧力はその機械が出せる上限で、常用圧力は実際に使い続けることを想定した圧力です。
工具側が必要とする圧力に対して、常用圧力が無理なく確保できるかどうかを見ておくことが大切です。
単位の換算をひとつ間違えるだけで、機械の規模選びが大きくずれてしまうことがありますので、ここは落ち着いて読み解いておきたいところです。
常圧で十分まかなえる代表的な用途
実際のところ、現場で使われるエア作業の多くは、常圧コンプレッサーで十分にまかなえます。
一般的なエア工具、塗装に使うスプレーガン、エアブローによる清掃、タイヤの空気入れ、常圧用の釘打ち機など、よく見かける用途のほとんどが0.9MPa以下で動くように設計されているからです。
たとえば自動車整備の現場でよく使われるエアインパクトレンチや、塗装ブースで使うスプレーガンは、いずれも常圧の範囲で問題なく動作します。
工場の清掃で粉塵を吹き飛ばすエアブローや、出荷前の製品にエアをかける作業も、常圧で十分です。
こうした日常的な作業のために、わざわざ高価で重い高圧機を導入する必要はありません。
常圧コンプレッサーは、本体価格が高圧機より安く、メンテナンスの頻度も低め、汎用性が高いという三拍子がそろっています。
だからこそ、まずは「自分の使う工具や機器が常圧で動くものかどうか」を確認することが、賢い選定の第一歩になります。
常圧コンプレッサーそのものの基礎をもう少しかみくだいて知りたい方は、コンプレッサーの常圧についての記事もあわせて読んでみてください。
高圧コンプレッサーが本当に必要になるケース
では、どんなときに高圧コンプレッサーが必要になるのでしょうか。代表的なのは、高圧専用の釘打ち機を使う場合です。
建築現場などで使われる高圧釘打ち機は、常圧用とはまったく別物で、専用の高い圧力を必要とします。
釘打ちでの圧力の目安をくらべると、常圧の釘打ち機がおおむね約4〜8気圧(およそ0.4〜0.8MPa)で動くのに対し、高圧専用機は資料によって幅はあるものの、おおむね20気圧前後(2MPa前後)の高い圧力を必要とするとされています。
この差は大きく、常圧コンプレッサーで高圧釘打ち機を動かすことはできません。
このほかにも、PETボトルのブロー成形のように、プリフォームを膨らませるために高い圧力のエアが要る用途や、機器の側が高圧指定になっている特殊な設備では、高圧コンプレッサーが必要になります。
これらは、機械そのものが高い圧力を前提に作られているため、圧力を下げて代用するということができません。
なお、高圧専用の釘打ち機には、本体が小型軽量で反動が小さく、操作性がよいというメリットもあります。
そのため、高圧が必要な現場では、こうした利点を活かして専用機を選ぶことになります。
ただし、これはあくまで高圧を必要とする人のための選択であり、一般的な現場でまでわざわざ高圧機を選ぶ必要はない、という線引きを意識しておくことが大切です。
自分の現場は常圧で足りる?高圧が要る?の選び分け
ここまでの内容をふまえて、この記事の核となる「選び分け」を整理しておきましょう。
考え方はとてもシンプルで、使う工具や機器が要求する圧力から逆算するのが基本です。
まず、現場で使う工具や機器の要求圧力を一つずつ確認します。そのうえで、その中に「高圧指定」の機器が含まれているかどうかを見ます。
高圧専用の釘打ち機やブロー成形機のように、高い圧力を前提とした機器が一台でもあるなら高圧コンプレッサーが必要になりますが、そうでなければ、ほとんどの場合は常圧コンプレッサーで十分にまかなえます。
次のような点を順に確認していくと、判断がしやすくなります。
- 使う工具・機器が必要とする圧力(MPa)をカタログで確認したか
- その中に2.5MPa級などの高圧指定の機器が含まれていないか
- 含まれていなければ、要求圧力にゆとりを持って対応できる常圧機で足りるか
もうひとつ注意したいのが、常圧と高圧の混在運用です。前述のとおり、両者はホースや継手に互換性がないことが多いため、一つの現場に常圧と高圧が混在すると、接続のミスや管理の手間が増えてしまいます。
基本的には、現場の中心となる作業がどちらの圧力帯なのかを見極め、できるだけシンプルな構成にまとめておくのがおすすめです。
高圧が必要な作業が一部だけなら、その作業のために別の手段を検討する、といった割り切りも有効でしょう。
常圧コンプレッサーの方式:レシプロ式とスクリュー式
常圧コンプレッサーと一口に言っても、空気を圧縮する方式にはいくつか種類があります。
代表的なのが、レシプロ式とスクリュー式です。どちらを選ぶかは、使う規模や連続して運転するかどうか、静かさをどれだけ求めるかによって変わってきます。
レシプロ式(ピストン往復)の特徴
レシプロ式は、ピストンが往復運動して空気を圧縮するタイプです。断続的な運転を前提としており、連続して動かし続けるよりも、使うときだけ動かすような使い方に向いています。
振動や騒音はやや大きめですが、同じ出力で比べると本体価格が安く、おおむね小〜中規模の現場や、間欠的な使用に適しています。
価格の目安としては、同程度の能力でスクリュー式より手が届きやすいことが多いです。
スクリュー式(スクリューローター)の特徴
スクリュー式は、かみ合って回転するスクリューローターで空気を圧縮するタイプです。
連続運転に向いており、長時間ほぼ動かしっぱなしという使い方にも耐えます。一般的に静音性が高く振動も少なく、大容量に対応しやすいのが強みです。
その分だけ本体価格は高めになりますが、工場や整備工場のように長時間連続して使う現場では、こちらが適しています。
つまり、小規模で間欠的に使うならレシプロ式、大規模で連続稼働させるならスクリュー式、というのが大まかな目安です。
規模・連続稼働の有無・静音への要求の三つを軸に選び分けると、迷いにくくなります。
実際にはこの中間にあたる使い方も多いので、迷うときは販売店に現場の状況を伝えて相談してみるとよいでしょう。
選定で確認する基本スペック①:吐出空気量とタンク容量
方式の見当がついたら、次は具体的なスペックを確認していきます。なかでも最初に押さえたいのが、吐出空気量とタンク容量です。
これらが実際の使い勝手を大きく左右します。
吐出空気量は、その機械が単位時間あたりに送り出せる空気の量を示すもので、単位はL/min(リットル毎分)やm³/min(立方メートル毎分)で表されます。
1m³/minは1000L/minにあたります。選定にあたっては、実際に使う空気の量に対して、余裕を持たせて選ぶのが基本です。
目安としては1割以上のゆとりがあると安心だと言われます。ぴったりの容量を選んでしまうと、複数の工具を同時に使ったときなどに空気が足りなくなることがあるからです。
タンク容量も大切なポイントです。タンクが大きいほど、空気をためておける量が増えるため、圧力の変動がおだやかになり、コンプレッサー本体の起動と停止の頻度を抑えられます。
断続的に使う現場では、タンク容量に余裕があると本体への負担が減り、結果として長持ちにもつながります。
逆にタンクが小さいと、頻繁に起動を繰り返すことになり、機械が休まる暇がなくなってしまいます。
使う工具の数や、同時に使うかどうかも思い浮かべながら、吐出空気量とタンク容量のバランスを考えておきたいところです。
選定で確認する基本スペック②:電源(単相100V/三相200V)
意外と見落とされやすいのが、電源の確認です。コンプレッサーは電気で動かすため、現場の電源環境に合った機種を選ばないと、そもそも設置できないという事態になりかねません。
小型の機種は単相100Vで動くものが多く、家庭用のコンセントに近い感覚で使えます。
一方、業務用や大型の機種は三相200Vが基本になります。三相200Vは電圧が高いぶん、同じ出力でも必要な電流が少なくて済むため、能力の大きな機械ほど三相が向いています。
大きな能力の機械を単相で動かそうとすると電流が大きくなりすぎてしまうため、規模が大きくなるほど三相200Vが前提になると考えておくとよいでしょう。
導入を検討する際は、設置予定の場所に必要な電源が来ているかを、必ず事前に確認しておきます。
三相200Vが必要なのに来ていない場合は、受電設備や配線の工事が必要になることがあり、その費用や工期も含めて検討しておかないと、本体だけ買って設置できないということになりかねません。
設置環境の確認は、機械を選ぶのと同じくらい大事な準備だと考えておきたいところです。
選定で確認する基本スペック③:オイル式とオイルフリー
もうひとつ、常圧コンプレッサーを選ぶうえで重要なのが、オイル式かオイルフリーかという違いです。
これは、圧縮した空気にオイルが混じるかどうかという、用途に直結する選択になります。
オイル式(給油式)は、内部に潤滑のためのオイルを使うタイプです。圧縮の効率がよく、耐久性の面でも有利な一方、圧縮した空気にわずかにオイルミストが混入することがあります。
そのため、空気に油分が混じっても問題のない用途、たとえば一般的なエア工具や工作機械を動かす用途に向いています。
工業用の現場では、このオイル式が広く使われています。
これに対してオイルフリー(オイルレス)は、圧縮する部分にオイルを使わないタイプで、油分を含まないクリーンな空気が得られます。
塗装や食品、医療など、油分が混入しては困る用途ではこちらが選ばれます。家庭用の小型機でもオイルレスがよく見られます。
自分の現場で出てくる空気に油分が混じってよいのか、それとも避けるべきなのかをはっきりさせておくと、どちらを選ぶべきかが自然と決まってきます。
設置環境の湿気やほこりへの配慮とあわせて考えておくと、より失敗が少なくなります。
圧力は高ければ良いわけではない:過剰スペックのムダ
常圧コンプレッサーを選ぶうえでもっとも大事な考え方をお伝えします。それは、圧力は高ければ高いほどよい、というわけではないということです。
むしろ、必要以上に高い圧力で運用することは、多くのムダを生みます。
一般的な目安として、吐出圧力を0.1MPa下げると、理論上の動力でおよそ7〜8%、エア漏れの低減効果まで含めるとおよそ10%もの電力削減につながるとされています。
試算の条件によって数字は前後しますが、いずれにしても、圧力を少し下げるだけで電気代に無視できない差が出るということです。
逆に言えば、必要以上に圧力を上げて運用していると、それだけ電気代を余分に払い続けることになります。
ムダになるのは電気代だけではありません。高い圧力で動かし続けると、ピストンなどの摺動部にかかる負担が大きくなり、摩耗が進んで機械の寿命が縮みやすくなります。
さらに、高圧に対応するための本体や専用ホースは価格も高くつきます。常圧で足りる現場をわざわざ高圧機で運用するのは、典型的な非効率と言えるでしょう。
省エネの王道は、足りる範囲でできるだけ低い圧力で運用することです。だからこそ、常圧コンプレッサーで足りる現場では、無理に高圧を求めず、必要な圧力をきちんと見極めて選ぶことが、コストの面でも機械を長持ちさせる面でも理にかなっているのです。
国内の主要メーカーと選び方の考え方
常圧コンプレッサーを取り扱う国内メーカーには、それぞれ得意分野があります。代表的なところでは、日立産機システムは小型から大型まで幅広くそろえ、サービス網が広いことで知られています。
コベルコ・コンプレッサ(神鋼系)やアネスト岩田なども広く使われており、とくにアネスト岩田は塗装やオイルフリーの分野に強みがあります。
このほか、北越工業(エアマン)、三井精機工業、明治機械製作所など、信頼できるメーカーが複数あります。
海外メーカーではアトラスコプコなどもよく知られています。
圧力の区分、つまり常圧(一般圧クラス)と高圧という呼び方は、おおむね各社で共通しています。
ただし、吐出空気量やタンク容量、対応電源といった個別のスペックは機種ごとに異なりますので、最終的には各社のカタログで具体的な数値を確認することが欠かせません。
この記事の内容を手がかりに、気になるメーカーの仕様を見比べてみるとよいでしょう。
選び方の出発点は、あくまで自分の現場が必要とする圧力と空気量です。まずそこを固めてから、方式や電源、オイル式かオイルフリーかといった条件を重ねていくと、候補が自然としぼり込まれていきます。
判断に迷う部分が残るときは、現場の使い方を具体的に伝えたうえで、メーカーや販売店に相談してみるのが確実です。
まとめ
常圧コンプレッサーとは、最高圧力がおおよそ0.7〜0.9MPaの一般圧クラスを指す通称で、2.5MPa級の高圧コンプレッサーに対する標準的な圧力帯の機械です。
一般的な工場や整備現場でもっとも広く使われており、エア工具・塗装・エアブロー・タイヤの空気入れ・常圧釘打ち機といった日常的な用途の多くは、この常圧コンプレッサーで十分にまかなえます。
選定にあたってまず大切なのは、物理用語の「常圧(大気圧)」と現場で言う「常圧コンプレッサー(一般圧クラス)」を取り違えないことです。
そのうえで、自分の現場で使う工具や機器の要求圧力を確認し、高圧指定の機器がないなら常圧で足りる、という逆算の判断をしていきます。
圧力の単位はMPa・kgf/cm²・気圧をきちんと読み分け、換算ミスを避けることも忘れないようにしたいところです。
機械そのものを選ぶ段階では、間欠使用ならレシプロ式・連続稼働ならスクリュー式という方式の見当をつけ、吐出空気量は実使用量に1割以上の余裕を持たせ、タンク容量や電源(単相100V/三相200V)、オイル式かオイルフリーかを順に確認していきます。
設置環境や配線工事の要否も、本体選びと並行して押さえておくと安心です。
そして何より、圧力は高ければよいわけではないという点を心に留めておきましょう。必要以上の圧力は電気代のムダや機械の摩耗を招くだけです。
常圧コンプレッサーで足りる現場では、無理に高圧を求めず、必要な圧力と空気量から逆算して選ぶこと。
これが、コストをおさえながらコンプレッサーを長く使い続けるための、もっとも確実な近道になります。
判断に迷うときは、各メーカーのカタログや専門の販売店に相談しながら、自分の現場に合った一台をじっくり選んでいきましょう。
日常のメンテナンスで緊急なトラブルを未然に防ぐことが大切
日々の業務でコンプレッサーを長く安定して使い続けるためには、定期的な点検や日常的なメンテナンスが非常に重要です。
小さな異変や汚れの蓄積は大きな故障や生産停止につながるリスクを高めてしまいます。
コンプレッサーの性能を維持し、トラブルを未然に防ぐには、基本的な管理ルールの徹底や、異音・振動・圧力変動といった初期兆候への早めの対応が欠かせません。日常的なケアを習慣化することで、設備の寿命を延ばし、余計なコストの発生も抑えることができます。
羽田コンプレッサーでは、多くの現場で培ったノウハウをもとに、コンプレッサーの点検・保守・修理のご相談を承っています。
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