定期メンテナンス
コンプレッサーの稼働効率維持・省エネ・延命化のために
コンプレッサー関連機器の部品は耐用年数に合わせて、定期的な部品交換が必要です。必要な時期に必要なメンテナンスを行うことで、劣化や摩耗の進行を抑え故障を未然に防ぐほか、フィルターの目詰まりによる圧縮空気の損失や吐出側にオイルを持ち去られることを防ぐことで稼働効率の維持や省エネにも貢献します。
コンプレッサーのメンテナンスの必要性は十分に理解していながらも、コストが気になって実施を先延ばししているという企業様は珍しくありません。しかし、メンテナンスを怠ると故障リスクが高まり、破損がひどく修理が不能となった場合には新品に交換しなければいけなくなってしまいます。余計なコストをかけないためにも、損害を出さないためにも、ぜひメンテナンスという先行投資をご検討ください。
コンプレッサーをメンテナンスするメリット
メリット1 未然にトラブルを防げる
定期的にメンテナンスを行うことで、生産ラインに支障を来すようなトラブルを未然に防げます。まだ、動くからと放っておくのではなく1年に1回でもメンテナンスを行うことで、コンプレッサーの寿命は大きく変わってきます。
メリット2 修理コストを抑えられる
修理が必要となる前にメンテナンスを施すことで、修理が必要になった場合でもコストを抑えられます。コンプレッサーのメンテナンスをせず大きな故障を起こしてしまうと、最悪の場合入れ替えの必要が出てくるためコストも膨大になってしまいます。
コンプレッサーのメンテナンスを怠ると…
余計な電気代がかかる
吸込フィルタ、セパレータエレメントなどのフィルタ類の目詰まりが起きると、コンプレッサーの能力が低下し、それを補うため余分な動力を消費し、結果的に電気代も無駄にかかってしまうことがあります。

コンプレッサーの能力が低下する
コンプレッサーを複数台稼働させている工場の場合、コンプレッサーの能力低下が原因で、余分にコンプレッサーを運転していることも考えられます。定期的にメンテナンスを行うことで、この様な事態も未然に防ぐことができます。

修理困難になる場合も
コンプレッサーの動作に異常が起きた場合、リセットしてそのまま再起動させても運転できるかもしれません。だからといってそのままにしておくと、モーターから発火、潤滑油の劣化によってコンプレッサー本体が修理困難な状態になり、新規で購入しなければいけなくなる可能性があります。

日常点検
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スクリュー機
【点検項目】
- ドレン発生の確認(起動前のドレン抜き)
- 潤滑油の管理(油量の確認・劣化状態の目視確認)
- 異音、振動
- 吐出温度(一般的には100℃以下)
- 冷媒圧力(ドライヤー搭載機)
- 吸込みの確認(周囲温度40℃以下)
- 吐出圧力
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レシプロ機
- 潤滑油の管理(油量の確認・劣化状態の目視確認)
- タンク内のドレン抜き
- 異音、振動の確認(ボルト類の緩み点検:一ヶ月毎)
- 電磁弁、安全弁、圧力計の作動確認
- 吸込フィルター確認(一ヶ月毎)
- ドレントラップの作動確認(分解清掃:一ヶ月毎)
日常点検や使用上のご注意
安全装置(温度スイッチ、安全弁など)が正しく機能しない状態では、絶対にコンプレッサーを運転しないでください。
給油や点検の際は主電源を切り、コンプレッサー内の残圧を抜いてから実施してください。
吐出空気の質を確保するには、用途に応じたフィルターの使用が有効です。
定期メンテナンス
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スクリュー機(年間運転6,000時間以下)
オーバーホールが8年の機種で合成油使用の一般的な部品交換の目安
【1・3・5・7年次整備】
- 吸込フィルタ
- オイルセパレータ
- オイルフィルタ
【2・6年次整備】
- 2年次整備部品
- 潤滑油
- 吸込み絞り弁(アンローダ)部品
- 圧力調整弁部品
- 調圧逆止弁部品
- Vベルト
【4年次整備】
- 4年次整備部品
- 逆止弁
- メカニカルシール
- 油面計
- 温調弁
- モーターベアリング
【8年次整備】
- 4年次整備部品
- 本体ベアリング
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レシプロ機
オーバーホール 一般的な交換部品
- クランクジクセット
- クランクピンメタル
- シリンダPK
- フィルター詰物
- タマジクウケ
- 軸受け箱PK
- F弁セット
- オイルゲージ
- オイルシール
- リングセット
- アンロータ組
- 連接棒組(H/L)
- Vベルト
- クランクオイルなど
お問合せから修理までの流れ
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お電話による
状況確認 -
技術士が
現地にお伺い -
修理
一時対応 -
部品発注
※必要な場合 -
お支払い
-
アフター
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