今注目の「オイルフリーコンプレッサー」|特徴と使用時の注意点など
大型なコンプレッサーを活用している工場では、「定期点検・メンテナンス」「騒音問題」「故障・劣化」など色々な悩みがあると思います。
コンプレッサーには、オイルを活用して動作する機器とオイルを活用せず、オイル以外のもので動かすことができる機器、2種類に大きく分かれます。
そこで、今回の記事では「オイルフリーコンプレッサー」について、解説いたします。
今回紹介するオイルフリーコンプレッサーでは、コンプレッサーを使う上で多くの悩みを解決してくれるでしょう。
オイルフリーとは?
「オイルフリー」という言葉はニュースなどで聞きなじみがあると思いますが、実際どういった意味があるかご存じでしょうか。
まずは、オイルフリーについてどういった意味か考えてみましょう。
オイルフリー(Oil-Free)とは、特定の機械や装置の動作において、潤滑や冷却を目的として通常使用されるオイル(油)を一切使用しないことを意味します。
オイルフリーはコンプレッサーの機器にも直で関係してくる問題です。
通常のコンプレッサーはピストンやローターなどの動作部分やシリンダー内部でオイルを使用して潤滑し、摩擦や熱を抑えることで効率的に動作します。しかし、オイルを使う場合、オイルが周囲に拡散することや、オイルの交換やメンテナンスが必要になることなどが欠点として挙げられます。
オイルフリーコンプレッサーとは?
「オイルフリーコンプレッサー」は、オイル交換やメンテナンスの工程を解決するために設計されています。オイルフリーコンプレッサーは、オイルを一切使用せず、潤滑や冷却をオイル以外の方法で行うことで、よりクリーンでメンテナンスが簡単な動作を実現します。このようなコンプレッサーは、特に環境への影響を減らすためや食品産業、医療産業などで重宝されます。
コンプレッサーオイルフリーのメリット・デメリット
コンプレッサーオイルフリーを導入することでどのようなメリットがあり、デメリットが発生してしまうのでしょうか。
オイルフリーコンプレッサーの主なメリット・デメリットを項目ごとご紹介します。
メリット
●環境に優しい
●運転コスト削減
●騒音問題解決
環境に優しい
オイルフリーコンプレッサーは、潤滑油を使用しないため、オイルリークや廃棄物の処理に伴う環境への影響が少なくなります。環境に対する負荷を減らすことができます。
騒音問題解決
オイルフリーコンプレッサーは、潤滑油を使用するコンプレッサーよりも騒音レベルが低い場合があります。特に屋内での使用や近隣への影響を考慮する場合、騒音の低減が重要となります。
デメリット
オイルフリーコンプレッサーを導入するデメリットとして、一番大きいものは初期コストです。一般的なオイルのコンプレッサーに比べてオイルフリーコンプレッサーは導入コストが上がります。特に、高性能や大規模なアプリケーション向けのオイルフリーコンプレッサーは、高価になるケースがあります。また、オイルを使うコンプレッサーは油冷といって、油である一定の温度に保つ(高温になりすぎるのを防ぐ)機能と潤滑しやすくする機能があります。
オイルフリーにはその機能がないため、よりきちっとしたケア(メンテナンス)をする必要があり、オイル式に比べて交換部品も高くなります。メンテナンス費用も高くなります。
おすすめオイルフリーコンプレッサー
今回の記事では、オイルフリーコンプレッサーについてご紹介しました。
最後におすすめのオイルフリーコンプレッサーのご紹介をします。
パッケージオイルフリーベビコン
①0.4~0.75kWの防音型コンプレッサー
②エアードライヤー(除湿機)内蔵タイプもあります
オイルフリースクロール
①0.75~30kWのオイルフリータイプ
②音やエアーの品質を気にする方へ
インバータ/オイルフリースクリュー
①22~240kWのオイルフリーコンプレッサー
②クリーンなエアーが必要な用途へ
まとめ
今回の記事では、「オイルフリーコンプレッサーについて」ご紹介しました。
コンプレッサーには、オイルフリーコンプレッサーと言われているオイルを使わずに稼働する種類があります。
オイルフリーコンプレッサーは、環境に優しい、騒音問題の点が大きなメリットになるかなと思いますが、初期の導入コストは高くなりやすいため、どのようなメリットがありまたデメリットがあるかをしっかりと理解してからコンプレッサーの選定をすると良いでしょう。